不動産売却を成功させるノウハウNo.49
2021年09月30日
売却時にかかる費用④「インスペクション」
前回に引き続き、インスペクションについてご説明します。
◆インスペクションと瑕疵保険の関係
インスペクションに合格すると、瑕疵保険に加入できます。
瑕疵保険に加入すると、住宅に瑕疵が発見されたとき買主さんが保険で瑕疵を修繕することができます。
保険の補償額としては 1 戸当たり最大で 1,000 万円となります。
品質保証的な役割を果たすため、買主さんにとっては大きな安心感があります。
ちなみに瑕疵(かし)とは「契約の約定において有すべき品質に適合しない状態」を指すとされていますが、平たく表現するのであれば「契約する上で想定していなかった不具合」のことです。
瑕疵保険で対象としている瑕疵は、雨漏りやシロアリによる床の腐食といった建物に関する物理的な瑕疵に限ります。
物理的瑕疵とは、構造耐力上主要な部分または雨水の浸入を防止する部分に発生する瑕疵のことです。
瑕疵には、自殺や過去の忌まわしい事件といった心理的瑕疵も存在しますが、このような物理的瑕疵以外の瑕疵については保険の対象とはなりません。
保険期間としては、1 年間または 5 年間です。
また、瑕疵保険に加入している物件は、買主さんが不動産取得税や登録免許税が軽減でき、さらに住宅ローン控除も適用できるようになります。
買主さんに節税メリットがあるため、買主さんにとって見ると瑕疵保険に加入している物件の方が魅力の増す形になります。
◆インスペクション費用の相場
インスペクションは、まだ普及途上にあるため、費用がそれほど一般化していません。インスペクションの費用としては、概ね 5~20 万円程度と言われています。
但し、インスペクションは、瑕疵保険に加入できないとあまり意味がありません。
インスペクション業者の中には、瑕疵保険の加入要件を満たさない検査を行う業者も存在します。
インスペクションを依頼するときは、費用だけでなく、その検査に合格することによって間違いなく瑕疵保険に加入できるのかを確認してから依頼することが重要です。
尚、住宅瑕疵担保責任協会に登録されている検査会社であれば、瑕疵保険に加入できる検査を行ってくれます。
インスペクションはまだ歴史が浅く、今後内容が頻繁に改正される可能性があります。
その為、売却時に現在どうなっているか、不動産会社に確認するようにしましょう。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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