不動産売却を成功させるノウハウNo.5

2021年02月14日

買うよりも売る方が難しい

 

ご自宅の売却を始める前に、知っておいてほしいことがあります。

それは「売ることは買うことよりずっと難しい」ということです。

 

現在日本の中古不動産市場は買い手が強い市場です。

市場から見ても、売るのが難しいのです。

また市場もさることながら、もともと売買というのは「買う」よりも「売る」方が難しいのです。

 

例えば大人気のネットオークション。

誰もが安く買いたいと思います。

その場合は、商品を探して自分のほしい価格で入札して買うわけですが、「これ以上高い値段では買わない」と思えば「買わなくてもいい」という選択肢があるのです。

買う場合の判断基準は、買える価格をクリアすればいいのです。

 

しかし売る場合はそうはいきません。

なぜなら、まず「自分が買った価格」というものがあります。

売るということは、当然過去に買っているはずです。

 

例えば、10年前に買ったご自宅で当時は4000万円で購入。

今、売り出そうと査定をしたら2500万円にしかならなかった。

住宅ローン残高は3000万円。

売っても500万円の赤字が出る。

500万円もの資金は手元にない

こうなった場合、不動産会社に支払う手数料や諸経費を考えても、最低3100万円前後で売らなければならないということになります。

これは「売りたい値段」です。

 

しかし、査定してもらった市場価格は2500万円。

これが「売れる値段」です。

 

住宅を買う場合は、自分自身の資金計画から「買える価格」さえ見きわめれば買えます。

また、売り出されている物件の市場価格も「買い手市場」であるため「買いたい価格」と「買える価格」の差があまりありません。

ところが、反対に売る立場に回れば「売りたい値段」と「売れる値段」の差が出てきてしまいます。そしてこれからも日本は中長期的に買い手市場と考えれば、この「売りたい値段」と「売れる値段」の差が縮まるとは考えにくいのです。

 

また、売る場合は必ず「売る理由」があって売ります。

そこに「いつまでに売りたい」と時間的制限がつく場合があるのです。

家を買う人で「月までに家を買わないといけない」という相談は受けたことがありません。

法人の節税策の一環として「いつまでに不動産を買わなければいけない」と聞いたことがありますが、個人レベルではまずありません。

「売る場合」は「買う場合」と比べ、時間的制限に縛られることが多いのです。

 

また「中古不動産の売り手」の周りには、すでに売り出し中の物件、今後も供給が続く新築のマンション・戸建、住宅ローン破綻から売りに出されるであろう築浅の競売物件と、ライバルがいっぱいなのです。

住宅を買う前に勉強される方はたくさんいます。

しかし、自宅を売る前に勉強される方はあまりいません。

本来は、売却時こそ「売るためのノウハウ」を勉強する必要があるのです。

次回からその「ノウハウ」をご紹介します。

 

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本日は以上となります。

次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。

 

尚、ご売却のご相談や、再査定をご希望の方は下記よりご連絡いただければ幸いです。

 

C.F.R興産(

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