不動産売却を成功させるノウハウNo.70
2022年04月01日
貸すリスクを見きわめる②
前回、貸そうとした場合の未来のプランとして次の3つをご紹介させていただきました。
①ずっと貸し続けて収益物件として所有する
②将来、自分が住む、または利用する予定がある
③今はとりあえず貸しておくが、将来は売る可能性もある
①と②は前回ご説明差し上げたので、今回は「③今はとりあえず貸しておくが、将来は売る可能性もある」について、ご説明差し上げます。
明確なライフプランがある方ばかりだといいのですが、③の「とりあえず貸しておこうと思うのですが」と相談に来る方が多いのです。
明確なプランがなく「貸して家賃収入を得るのもいいな」とお考えであれば、売ったほうが賢明です。
大家業で安定した家賃収入を得るというのは、簡単なようで大変なのです。
修繕や入退去ごとのリフォーム、家賃支払いの遅れがあったり空室になったりすれば、いきなり赤字になります。
また20戸程度所有していれば、1軒空いても空室率5%ですが、自宅として使っていた1室だけの賃貸業なら、空けばいきなり空室率100%で家賃収入もゼロ、支払いは止まらないという最悪の事態を招きます。
中長期的に不動産は買い手市場で、買い手のつかない物件は賃貸物件に回ります。
賃貸市場も供給過多となり、借主の奪い合いは激化します。
不動産を所有していても、将来価値が上がることは一部地域を除いて難しいでしょう。
「10年家賃をもらったけど、売ってみれば10年間の値下がりでプラスマイナスゼロだったよ」なんてことになれば、何のために神経をすり減らして大家業をしてきたのかわかりません。
当然、経過年数から売値も下がります。
売るか貸すかの判断をするときは、まず明確なライフプランを描くことです。
それが明確に見えないのであれば、売ってしまったほうが不動産の値下がりリスクに晒されずに済みます。
将来に向けて身軽でいるほうが賢明かと思います。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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