不動産売却を成功させるノウハウNo.75
2022年06月11日
買い先行型のメリット・デメリット
新居購入を優先する「買い先行型」は、新居探しを妥協したくない人向けの方法です。
次に住む場所を確保してから住んでいる家を売却するので、仮住まいなしで住み替えられる点が魅力的です。
ただし、売却に時間がかかってしまえば、二重ローンが必要になることもあります。
後述する「買替え特約」や「買取」を視野に入れることが、タイミングよく住み替えるコツだといえます。
買い先行型の具体的なメリットとデメリットを、詳しく説明していきましょう。
◆買い先行型のメリット:新居選びで妥協せず、仮住まい無しで入居できる
購入を優先する場合、「売却した自宅の引き渡し時期まで」などの期限がないため、納得いくまでじっくりと購入物件を選ぶことができます。
また、買ってから家を売るので、仮住まいが必要ないこともメリットのひとつです。
先述した通り、仮住まいは半年で100万円~150万円ほどの費用が掛かる他、引越しの手間も倍増します。
また、仮住まいの物件探しも容易ではありません。求める条件にぴったりの賃貸に空きがあるとは限りませんし、その上、一般的な賃貸では短期間の貸し出しを敬遠される傾向にあります。
仮住まいにかかる手間や費用が必要ない、という点は大きなメリットといえるでしょう。
◆買い先行型のデメリット:売却額が安くなりやすく、二重ローンの可能性がある
その一方で、「入居日までに元の家を売りたい」といった売却の期日がある場合、買い手がつかない、あるいは買い手が金額の引き下げを要求してくるなどの理由から、値下げせざるを得ない可能性があります。
また、住んでいた家のローンが残っている場合、家が売れるまでは二重ローン(ダブルローン)もしくは、住み替えローン(買替えローン)を組むことになります。
返済金額が高くなるので、売却時期が遅くなれば遅くなるほど、資金的な負荷は大きくなります。
買い先行型でスムーズに住み替えるためには、「売却するタイミング」が鍵となってきます。
新居購入後もなかなか家が売れなければ、金銭的な負荷は大きくなりますし、長引く売却活動に労力を割かれることになります。
「気に入った物件が見つかったけれど、家が売れるかどうか不安」という場合は、「買い替え特約」が便利です。
買い替え特約とは、「期限内に今住んでいる家が売れなければ、新居購入の契約を白紙に戻せる」という特約のことです。売り手がつかなければ家を買わなくてもよいので、買い替え時には便利な特約だといえます。
ただしこの特約は、新居の売り手にとってはデメリットが目立つ内容です。
断られることもあるので、必ずしも使えるわけではないことを覚えておきましょう。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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