不動産売却を成功させるノウハウNo.86
2022年12月03日
不動産会社の業務STEP1:販売用図面(マイソク)を作る
まず、業界用語で「マイソク」と言う販売用図面をつくります。
駅前等の不動産会社の窓に物件情報が書いてある紙がたくさん貼っていることがあります。
あの紙を「マイソク」といいます。
つくり方は各社様々で、会社ごとに基本フォーマットが決まっており、センスが問われるところです。
いい加減な会社のマイソクは、簡単な間取りにコメントが1、2行書いてあるだけで、「この物件を宣伝しよう」というやる気が感じられません。
売主さんが見たら悲しくなるようなマイソクです。
売主さんが「この物件のセールスポイントだ!」と思っているようなところは、写真をたくさん撮って載せるべきですが、やる気を感じられないマイソクには写真が1枚も載っていなかったりします。
写真入りであれば、カラーで仕上げるべきですが、驚くことに白黒で作成している会社もまだまだ多いのです。
値の張る買い物をするとき、その物を見ないで買うでしょうか?
実物を見ないと不安ではありませんか?
実物が見られない場合、写真でいいから見たいと思うはずです。
このマイソクが、実際に購入を検討している「将来の買主さん」の元へ行くわけですから、売主さんはしっかりマイソクをチェックする必要があります。
作成したマイソクを見せてくれない会社は、自分の販売活動に自信がない会社と判断していいでしょう。
また、どんなに不動産会社の担当者のセンスが良くても、漏れる言葉・表現はあります。
物件のことを一番よくわかっているのは売主さんですから、売主さんもどんどん意見を言うべきなのです。
その際注意したいのが、NGワードです。
売主さんが「ここは書いて欲しい」と思っている事でも、表示規約という規則があります。
「一番」「バツグン」などあいまいな表現や、○○山が全部見えないのに「○○山が一望」など、誇張表現はNGです。
細かいところをいえば、間取りなどは分譲時のパンフレット等を流用することもできますが、データで取得できないため、だいたい新しく作成することになります。
間取り作成ソフトや、アドビのイラストレーターなどで作成しますが、見やすい間取りを作っているかを確認しましょう。
手間をかければ見栄えのいいものができます。
この手間を惜しむ会社や営業マンに、大事な不動産の売却を任せてはいけません。
A4でペラ1枚のマイソクですが、有効な情報をできるだけ詰め込んで、かつ美しく、インパクトのあるものをつくるというのが、売主さんに対しての礼儀であり、不動産会社の熱意であると思います。
お見合い写真のようなものですから、正確な情報をたくさん入れ、マイソクを見た人が「買いたいな」と思うぐらいのものに仕上げてもらいましょう。
またマイソクは、他の不動産会社に対して宣伝広告をする手段でもあります。
他の不動産会社にも情報提供しようとしている会社であれば、マイソク作成に注力しますし、その気がなければ白黒でもいいということになります。
マイソク作成で、不動産会社の姿勢を見ることもできるのです。
次回は「STEP2レインズへ登録する」について、詳しくお話したいと思います。
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本日は以上となります。
次回も引き続き、 賢く・高く、不動産売却をしていただく為の、ノウハウ をお届けいたします。
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